top of page

日本食。

  • masaru
  • 2016年7月1日
  • 読了時間: 3分

ちょっと月日はさかのぼって、ネパールでのお話。

「欧米人ってアジア料理とか食べたら、自分の国の料理恋しくなるんかな?」

そんな疑問から始まった、ネパールトレッキングのある一日。

ちょうどタイミングよくトレッキング中に出会った、味噌汁大好きなオーストリア人のハリー。

質問をぶつけてみた。

帰ってきた答えは、、、

「ヨーロッパは小さい国が多くて食文化も入り混ざってるから、どこでも食べれてそこまで懐かしいとは思えないね。アメリカも同じじゃない?バーガー、ピザ、パスタ、ホットドッグ、、、どこの国でも食べれるからね。」

なるほどね。

ここからは、僕が旅に出て7ヶ月目にして初めて日本食が恋しくなった話。

トレッキング中、日中は日差しも強くて、何度も襲ってくるアップダウンですげー疲れんねん。

山岳地にちょこちょこある村の売店でコーラを飲み干すのが、トレッキング中の楽しみの一つにもなってたかな。

昼食のオーダー中に、

「ここでざるそば食ったらうまいやろな〜」

僕の心からの叫びが影響したのか、

純平が「ポカラに蕎麦屋さんみましたよ!」

トレッキング終わりの楽しみができて、ちょっとだけ足が軽くなった気がしたな。

下山で高熱あったのはそうとうしんどかったけど、、、

ほんで、下山当日にポカラの蕎麦屋さんへ直行!

「そば処 たべものや」

日本人向けの旅行会社の裏手にひっそり佇むお店。

お客さんは僕らだけ。

お店に入ると、どこからともなく

「いらっしゃいませー」

の懐かしい響き。

和紙で作られた味のあるメニュー表に並べられた日本食の数々。

それだけでうまそう。

カツ丼、

唐揚げ、

湯豆腐、

豆腐サラダ、

日本茶、

アサヒビール、、、

僕らは迷わずに「ざるそば2つ!」

日本で板前をやってた純平も、唸りながらざるそばを流し込んでたな笑

ネパールの日本食、なかなかやるぞ!

世界中にも「日本食レストラン」って結構あったりするんよね。

日本で修行した人が作ってたり、

日本人オーナーやったりするんやろうけど、

味も日本で食べる味に随分近い。

ただ、ここのお店が違ったのは「接客」

海外の大半は食事の提供の仕方は「ざつい」

「バンッ」「ドン」「飯だ!食え!」

みたいなメッセージを感じてまう。

でもここのスタッフは、綺麗な日本語を使ってくれる。

「いらしゃいませ」

「ご注文はお決まりですか」

「お下げしていいですか」

「またお待ちしてます」

美味しかったです!って伝えたら、ニコッと笑って「ありがとうございます」の一言。

食事中も遠すぎず近すぎない距離感でいてくれる。

極め付けはお見送りの時、自分の履物が用意されているところ。

英語を勉強すると日本にいる時よりもすこしオープンになってるように、

日本語をちゃんと勉強したら、その国の文化そのものも学ぶことができるんかもしらん。

この瞬間、日本のどこにでもある定食屋がやけに恋しくなった。

日本食がつい最近、無形文化遺産に登録された。

日本食は、、、

日本らしい味付けだけじゃ日本食にならんのかもしらん。

食事はもちろん、接客、言葉遣い、立ち振る舞い、お客さんを第一としたおもてなし。

そんなものが融合した瞬間、「日本食」といえるんじゃないか。

そんなことを考えた、ネパールでのある一日でした。


Comments


Life is travel-travel is life/masamasa

bottom of page