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日常に笑顔を添えて。

  • masaru
  • 2016年8月17日
  • 読了時間: 8分

旅の始まりに、どうせ旅するんやったらなんか出来へんかな?

って思って始めた「Smile with project」

なんやねんそれ?って

人もほとんどやと思うんで、ちょろっと説明するで。

そんなこと考えるきっかけになったのは、世界一周出る前に、友達から「学校の子供達の前で話してもらえへんかな?」って講演の依頼がきてからやねん。

世界一周する前に、自転車で日本一周やってたんやけど、そこから世界に行くって流れを話すことにしてん。

※3年前の写真な。懐かしいぜ。

正直なところ、自転車で日本一周なんてやってる人は山ほどいてるし、特別なことやりながら走ったわけでもなかったんよな。

それでも、求めてくれる友達がいた。

「好き勝手やったことでも人のためになるんかもな?」

って思えた瞬間やった。

300人の高校生の前で話した経験は僕の宝物。子供達のまっすぐな感情と表情は、ほんま色んなことを感じさせてくれて、考えさせられた。

そんな依頼がきてから、どうせ世界一周するならなんか出来へんかな?

って考えに至ったわけ。

もう、なんでもええんよね!

もしテーマを添えて旅に出れたらもっと充実した旅になるんちゃうか?

それでどっかの誰かが喜ぶ何かになるんちゃうかな?

しかもそんなテーマは自分の好きなのもにすればええし、

だれに否定も反対もされへんし、

好きなことをテーマにできるんやったら、自分はどんなテーマを持って旅するやろ?

そんで、自分の26年間の人生を振り返ったら、、、

「サッカー」が人生の大半を占めてて、それしかないな!って思ったん。

さぁほな「サッカー」でなにしよ?

別に、、

日本代表でもないし、

そんなサッカー上手ないし、

指導者でもないし、

好きなだけやからな〜〜

サッカースクールやりながら旅するってなったら、なんかそれに縛られそうやし、、、

そもそも、

サッカー嫌いな人とはどうすんの?

足なくてサッカー出来へん人とはどうすんの?

飛行機の中で出会った人とはサッカー出来へんし、、、

そんな思いを巡らせてたら、

学生時代によくつけてたブラジルのお守りのこと思い出した。

これな。

ブラジルのサルバドールってとこの、ボンフィン教会で配られてるお守り。

その名も「ボンフィン」

日本に入ってきたのは、サッカーのJリーグが開幕してブラジル人がこれつけてプレーしてて、日本で流行り出してん。

これやったら、なんか無理なくできそう。

ってことで、とりあえず作ってみたんよ。リボンの会社に頼んで。

これを世界中の仲良くなった人、親切にしてくれた人、心が通った友達、そんな人たちにプレゼントすることにした。

「素敵な人生送ってね。」

「またどっかで会おうね。」

その瞬間にお互いの笑顔が作れたらなええやん。

って思いを込めて。

とはいえ、お金がかかる。

それに何本作ったらいいかもようわからん。

ってなって、寄付してもらいことにした。

「5色のボンフォン渡すから0円から寄付してください。」

ってスタンスで。

それと同時に企業にも話を持ちかけてみた。

「お金はいりません。僕を利用してください!」

って感じで。

そこで、出会いの糸がつないでくれたのは、ボンフィン株式会社の渡邊さん。

会社でオリジナルブランドとして作成位真っ只中やった「BONFIGO」シャツを4枚いただいて、それを着ながら旅をさせてもらうことになった。

そんなこんなで、102人の方に寄付してもらってお金を全部海外で配るボンフィンにして持って行ったんよね。

本当ありがとうございました。

海外では5本の色をまとめた虹色のボンフィン。

注文して、送られてきたボンフィンの数、、、、なんと1326本。

バックパックの重みが想定外の重量になったのは今でも覚えてる、、、笑

ほんで、

11月5日、日本から飛び立ったんよね。

これが「Smile with project」の始まり。

振り長なってもうてゴメンやで〜

でも書きたかったからしゃーない笑

ほんで、

旅の初めはやっぱり心細いし、不安なことが楽しいことよりも大きく膨れ上がってたんよね。

英語もあんまうまいこと離せへんし、

生活スタイルも、

気候も、

初めてだらけで、正直なんで出てきたんやろ?って思いに駆られてたな。

「帰りたい。」とは思わんかったけど、、、

でも、そんな時に人に出会えて素敵な時間を過ごせた。そこでボンフィンを渡していって彼らとの関係が言葉でいうありがとうの一歩向こう側へ連れて行ってくれた。

覚えたてぐらいの英語でなんとか、これの意味を伝えて受け取ってもらってた。ちゃんと意味が伝わったかわからんけど、みんないい顔してた気がする。

1326本のボンフィンを約1年で配ろうと思ったら、1日4本以上配らなあかん計算。別に配りきらんでもいいんやけど、なんか焦ってる自分もいた。プレゼントしたいって人が毎日4人現れるなんてありえへんし、多かったり少なかったり、するはずやのに。なんかわからんけど焦ってた。

でもな、そんな事考えてる時に限って出会いって少なかった気がする。自分らしく気負いせずその瞬間を楽しんでる時にいい出会いが多かった。

腹減ったから屋台で晩飯食いにいこ!って財布だけ持って行った時とか、まぁいい出会い多かった笑

「そんな時になんでボンフィン持ってきてないねん!」

って自分にいらだつこともあったな。

それと、写真を撮らしてもらいたかった。受け取ってもらいたいって人がいても、この人写真頼むのむずそうやな。とか出会って数分でお別れになっちゃう人とかに、ボンフィン渡して写真だけ撮らしてもらったら、その人との関係が崩れるんちゃうかな?って考えたり。

そんな事で渡す渡さへんを選んでしまってた自分もいた。今思えば心の器が狭かったんやなって思う。

そんな悩みを抱えながら旅してて、ブラジルまでたどり着いた。そこで僕の旅を大きく変えてくれる友達と出会えた。

この人。髭もじゃのゆうちゃん。

世界中のロングトレイルを歩きながら旅をする彼。僕と会った時は4000キロの徒歩の旅を終えた後やった。「トレッキング中に出会う人にボンフィンくばらせて欲しい」って言ってくれて、僕のボンフィンは世界の2カ所で人から人に渡る事になったんよね。

この出会いから、

もう写真撮れる撮れへんとか、

何人にくばらなあかんとか、

そんなどうでもいい事は考えんようになったな。

物事の本質。

よく言われるやつ。

ボンフィンを配る目的はなんやったんか?

そんな事を考えるいいきっかけになったんよね。

写真撮る事か?

1326本配りきる事か?

違うやん。

仲良くなった人にプレゼントしたかったんやん!

ちゃんと自分のやりたかった事に改めて気づけてから、旅の足取りが軽くなった。

全部で渡した人に撮れた写真は200枚ちょっと。でも僕の手元から人に割ったっていったボンフィンは約950本。

もう、一人一本でもないから、

「もっとちょうだい」って言われた時はあるだけあげるようにしてた。

そしたら、また次の壁がやってくる。モロッコで青年たちとサッカーしてたんやけど、途中雨でお別れしちゃった。もちろんボンフィンも渡せずに、、、数日後広場でたまたま会えたんよな。

ほんで、ボンフィンプレゼントしてたら、初めて会う子供たちも欲しがったんよ。まぁ余分にいっぱい持ってたからあげてたんやけど、、、

どんどん子供増えていって、それを見た子供がまた群がって、ちょいパニックになったんよね。

「俺もらってない!」ってなって奪い合いが始まりだすし。

それ見てた銃持ってる警察も寄ってくるし。

また悩んだな、、、

「渡したい人にだけ渡す。」

「欲しい人にあげる。」

に変わってた。

欲しい人にあげない理由はなかったし、喜んでくれるならいいなって思ってたんやけど、、、

こればっかりはほんまに難しい。

ボリビアで会った子供たちは、

「お兄ちゃんにもあげたい。」

「先生にもあげる。」

だからもう一本ちょうだい。

っていってきた。純粋な気持ちやったと思いたい。実際に渡したかは別として。

そんないろんな感動とハプニングのお陰で、人を笑顔にしたかったのに、振り返ってみたら、僕が勉強させてもらってばっかりやったな。

出会った人の笑顔を見せてもらえて、元気もらったのは僕の方。間違いない。

色んな絶景の写真を眺めるより、こうやって心がかよった人たちの素敵な表情の写真を眺めてる方が、なぜか心地いい。

こんなに素敵な表情ができる動物は人間しかおらん。怒ることも泣いてまう時もあるけど、やっぱり笑顔がいいなって思う。

人に優しくなれるし、人も優しくなれる。

そうやって、人との関係が広がっていけば最高やなって思うし、僕はそうやって生きていきたい。生きて行く。

もしかしたら、僕の旅でやりたかった事はできなかったかもしらん。でも、やるべきことはやってきた気がするんよね。

そんな事を学ぶタイミングやったんやと思いたい。

今回の旅で余ったボンフィンは次の旅でも、持って行きたいし。一生細く長く続けていきたい僕のプロジェクトになりそうやな。

最後に、

出発する前に寄付していただいた皆さん、本当に有難うございました。

お陰で、たくさんの出会いと笑顔を受け取ることができました。

950本のボンフィンが今も世界中のどこかに散らばってるのを想像するだけで、ちょっとだけ心が高ぶってきます。

日常に笑顔を添えて。

それでは、次回のブログは今作成中のフォトブック「World Gift」について書きますね。


 
 
 

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