キューバでも絡まれた酔っ払い
- Kiyota Masaru
- 2015年12月20日
- 読了時間: 5分
バンクーバーで、昼間っから絡んでくれた、自称アル中のダニエルとデイビッド。
そんな事がキューバでも起こってもうた。
その日は、キューバの英雄「チェ・ゲバラ」肖像画を見に、1時間ぐらい歩いてたんやけど、
無事到着して、色々感じてたんです。
なんでもそうやけど、歴史的な有名な人の銅像とか、教科書に載ってたりとかするけど、
もし、その人がおらんかったらどうなってたんやろ?とか
たった一人の行動で国まで変わってまうんやな。とか
そもそも、ゲバラはアルゼンチン人やし。とか
多くの人に影響を与える人のエネルギーってどこから湧いてくるんやろ。
やっぱり大多数の意見とは違った人たちの中から、色んな過程を経て選りすぐられて人の目についたりするんかな。
その事に自分の人生をかけてたり、
「もしかしたら、人生かけてやる!」
なんて思ってもないんかもしらん。
「この世界で、偶然はない」
って言ってた人がいるけど、もしかしたらそうかもしらんし。
色んな事が頭の中をぐるぐる回る。

ついでにカストロさんも。

気づいたら、1時間以上たってたかな。
結構気温も高いし、影がない革命広場は長時間いてんのは疲れる。
ってことで、特にあてもなく海の見える方に歩いてたんやけど、
ローカルのバーから出てきたキューバ人のおっちゃんが絡んできた。
片手に4リットルぐらいの液体をもって、
「おい!ハポネス!これからどこいくねん?」
「ただこの辺歩いてるだけやけど。」って返したら、
英語とスペイン語の混ざった言葉で何やら、ビールおごるから付き合ってほしい。とのこと。
キューバの人って、
怪しいな〜
って思ったら全員怪しく見えるし、
優しそうやな〜
って思ったら全員優しく見えんねん。
このおっちゃんはどっちや??
でも、初対面で絡んできて、いきなりビールおごるってなったら、どうしても僕の常識では「怪しい」になってまう。
恐る恐る、バーに入ったらもちろん観光客なんて絶対こうへんような、殺風景で野球中継がされてるだけのどっちかというと怪しいお店。

まぁ、半信半疑でビールご馳走になったら、質問攻め。
「キューバはどうや?」
「どこに泊まってる?」
「日本のどこから来た?」
「いつキューバからでるんや?」
「年齢は?」、、、、、
こんな調子やったら、一杯だけゴチなって適当な理由言ってお暇しよかな。
でも、それから話が変わってきてん。
「日本人は幸せか?」
この質問で、おっちゃんに対する見方が一変した。
正直、自分でも良く考える内容。
僕の想いを伝えて、逆に聞いてみた。
「キューバの人は幸せ?」
答えは、「あたりまえやろ!」
どんな理由でそう思うか聞いてみた。
・生活にお金がかからない。
・仕事も早く終わる。
・音楽が楽しい。
・毎日踊れる。
などなど、
単純なものが多かってん。
僕の単語力の問題で聞き取れないこともあったやろうけど、、、
そっから、僕の旅の話になって、
「君の旅のスタイルは正解や!」
って言ってくれた。
世界中旅しても、観光地とか界遺産を巡ったり、
お金を使っていいホテル泊まったり、
キューバで言えば、
「オープンカーに乗る。」
「高級ホテルに泊まる。」
「昼からおしゃれなレストランでお酒を飲む。」
そんな人が結構多い。
白人ばっかりやけど、、、
もちろん、旅の仕方・旅行の仕方は人それぞれでいいんやけど、
僕の感覚で言えば、もったいないなって思ってしまう。
「京都いったのに清水寺行ってへんの?」
みいたいな。
僕はそれより、地元の人と世間話してる方が好きで、勉強になるんよね。
話し込んでる内に気づけばおごってもらったビールは10杯超えてて、で会ったばっかりの時と印象は激変してた。
なんで、ただ通りかかっただけの僕に声かけてくれたか?
聞いてみたら、「そんなのみればわかる」って一言。
おっちゃんすげーよ!
ほんまにありがとう。
そろそろ、宿でご飯やから次で最後の一杯でいい?って言ったら、
「じゃぁいいお酒のもうぜ!」って言って1杯のビールで5回も乾杯。
こんな人を僕は始め疑ってたのにちょっと複雑な心境。
最後のビールを飲み干したら、一つだけお願いをされた。
「ミルクを買ってほしい。」
、、、それぐらい余裕でOKでしょ!
スーパー行くって言うからついていったら、なぜかスポーツショップに入る彼。
「???」
始めの半信半疑の気持ちが蘇ってくる、、、
と思ったら、友達を紹介したいらしい。
自己紹介して、
自己紹介して、
自己紹介して、
自己紹介して、、、、、、
終わってみれば10人以上に自己紹介。
これがキューバか。
仲良くなったら家族同然に付き合ってくれるここの国の人。
「愛が深い」
さすがにいつまでたってもスーパーにたどり着かんから、
「時間やから、ここでお金払うからそれで買ってくれ!」って伝えたら、
「じゃぁ10クックお願い。」
との事。
10クック=1200円ぐらい。
1200円の牛乳なんて聞いた事ないぞ!
ほんとか嘘かわからんけど、あんだけビールおごってくれたし色んな話してくれたから、払ったんよね。
結果、
彼との出会いは最初から最後まで「信」「疑」が行ったり来たりでした。
ここの人たちはほんまに面白い。
同じ街で同じところを毎日歩いても、毎回違う出会いがあって、イベントが起こって、
なかなか飽きない。
何も言わずに金くれって言う人もいれば、
日本大好きとだけ言う人もいる。
親切に話してくれかと思えば、葉巻を高額で買わされそうになったり、
疑って話してると、「今日ここでこんなイベントあるぞ!」ってただ教えてくれる人もいる。
国民性って言葉でも括りが難しい 、キューバ人。

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